新型コロナウイルスの影響で株価が下落する中、年金積立金を運用するGPIFが大きな損失を出したというような記事を見かけました。
こういった記事を見ると、年金制度は大丈夫なの?
とか、
私たちが払ったお金で損失を出すなんて信じられない、国民年金なんて払わない方が良い!
というような意見が出てきそうですね。
本当にそうでしょうか?
結論から言うと「年金制度は老後の生活の柱」になります。
国民年金の保険料を払うことは日本国民の義務ですので、払わないという選択肢はないのですが、間違った認識から文句を言う人が多いです。
そんな人はしっかり年金制度について調べなおしてください!
年金制度は大丈夫!?
公的年金の給付には年間約50兆円かかります。
でも、その大半が私たちが払う保険料や税金で賄えています。
年金積立金は、現在の少子高齢化時代のような現役世代が減少するのに受給者が増えるという状況で、保険料、税金で足りない分を補うという役割があります。
この積立金を国内外の株や債券で運用しているのですが、今回のコロナショックで17兆円の損失を出したと報道されました。
しかし、これは一部を切り取って見ただけの話で、この運用により大きな利益を出しています。
この事実を報道することなく、損失を出した時だけ大きく報道するマスコミ、その報道を見て年金制度について文句を言う国民、こういうのを見ると嫌になりますね。
また、前述のように年金の給付は今の所保険料と税金で大半を賄えています。
つまり、一時的であっても大きな損失を出したことは間違いありませんが、年金の支払いには全く影響がないと言えます。
昨年末の年金積立金の残高は約169兆円ですので、これからもしっかり運用して利益をあげてほしいですね。
国民年金は損なの?
国民年金は、日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入して社会全体で支え合う公的な制度で、私たちは保険料を支払う義務があります。
保険料は毎年見直しが行われますが、令和2年度は月額16540円に決まりました。
この金額で考えてみると、20歳から60歳までの40年間で支払う保険料の合計は7,939,200円になります。
それでは、実際にもらえる金額を見てみましょう。
国民年金の給付額は毎年見直しされますが、令和2年度価額で781,700円です。
原則65歳から支給が開始になるので、10年間と2か月で支払った分は回収できます。
つまり75歳まで生きれば元はとれるということです。
日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳で、これからも伸び続けるでしょう。
つまり、国民年金だけで生活することは難しいですが、国民年金が多くの人にとって生活の柱になることは間違いありません。
まとめ
今回のコロナウイルスによる株安で、年金積立金で損失を出し、再び叩かれそうなGPIFですが、なんの心配もありません。
この件で、年金なんてと思う方はしっかりと知識を身に付けて考えを改めてもらえたらなと思います!
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